今年度の大学の授業も終了し、どこも春休みに入りました。
コロナ禍での制限を受け、どの教育機関もそれぞれに様々な苦労があり、紆余曲折があり、四苦八苦。
大阪音楽大学でのガムランの授業は前期はやむを得ず閉講、後期に2クラス対面で開講しました。
通常は、学生同士が密になって前後から教え合い、左右もびっちりくっつく授業。
学年や専攻もばらばらの学生がみんな仲良くなります。
ガムランの演奏上達よりも、ガムラン音楽を介したコミュニケーションを楽しむのを目標に据えています。
今年度は、そうはいかないので、一人1台の楽器を確保できるように受講学生を減らし、楽器同士も距離を取って設置しました。
ありがたいことに、ここのところ毎年履修希望者が増加し、毎年抽選で受講可否が伝えられ恐縮なのに、今年度はさらに受講者数に制限を設け、希望が叶わなかった学生には大変申し訳ない気持ちになりました。
楽譜を使わないバリスタイル、習ったことを忘れてもティダ・アパアパ(大丈夫~^^)みんなで教え合って復旧し進化させていく音楽です。
毎年仕上げの演奏の撮影として、バリの演奏者の衣装を着てもらい、南の島で演奏しているウキウキ気分で盛り上がるのですが、感染予防の面から、今年度はそれも見送り。
学生には、できるだけトロピカルな色彩の服装で参加してください、とお願いしたのですが、なんだかシックな色・・・。
声楽やピアノ科は、ステージでは華やかな衣装を身にまとうのでしょうが、日常はわりと落ち着いた色味の服装が多いようです。
それでも色とりどり、耳にはプルメリアの造花を挿し、冬やけど、熱く楽しく締めくくりの演奏に臨みました。
演奏中は緊張してちょっと表情が固いかな、、、いや、マスクのせいですね。
終わってからは笑いがはじけていました。
大学で経験する様々な実演・講義の授業の中でも、ひときわ面白くて印象に残る、との感想をたくさんもらって、嬉しかったです。
学生の皆さんのこれからの音楽人生が明るく開けていきますように。
E