中国でガムランを奏でました

中国の寧波大学芸術学院への音楽ツアーに参加しました。
重いガムランを搬送するのは難しいので、レヨンとスリンを持って行きました。
国境を越えて大勢の人との音コミュニケーションを展開するワークショップの達人である野村誠さん、ツアーリーダーは大阪音楽大学の中国音楽研究家の井口淳子先生、そして邦楽の菊竹厚詞先生と美しいお弟子の菊妙友さん、インドのシタール奏者田中峰彦さんと私というバラエティに富んだ6人組でした。
大阪音大に1年間留学して邦楽を学んでいた王金旋先生のご尽力により招聘していただいたのですが、日本で体験された野村誠さんによるワークショップやコンサートを王先生(写真は娘さんと。なんと美しい母娘！！)が教鞭を取られている寧波大学で、という企画です。
ワークショップは、学生や子供たちもたくさん参加し、皆さんそれぞれが持っている中国の笛や琵琶や西洋楽器を持ち寄りました。

皆さん素朴で、若く見えます。

邦楽器やシタール、ガムランのレヨンをまず紹介。
珍しい楽器を見つめる皆さんの視線が熱い！

キャンパスの庭でのゲリラライブ。
異国の楽器の取り合わせの音色に、なんじゃこれは？と足を止めてくださる方たちが次々と集まりました。

最後の夜に大学のホールでコンサートとワークショップの成果を発表！
まず、田中峰彦さんの作曲の「楽園の彼方へ」
次に野村誠さん作曲の「越後獅子コンチェルト」
突然の野村さんのアイデアで、ピアノとレヨンでの即興演奏でスタートすることになり、うひょ～！！
天から降ってきた音を鳴らすと、そこにピアノの甘い音色がなだれ込んで来て、痺れました♡
そして、中国で愛されている歌曲「茉莉花　モーリーホア」を題材に野村ワークショップで作られた楽曲。
国籍も年齢も性別も超えてひとつの音楽空間が広がり、幸せなひとときになりました。
観客の皆さまより大きな大きな拍手をいただきました。

中国に行くと言うといろんな情報をくださる方がいて、少しびびっていたのですが、
寧波大学エリアの町は、清潔で安全でお散歩するのも快適でした。
ご飯の美味しさにはメンバー一同驚愕。
日本で知られている中華料理とは一線を画す優しく味わい深いご馳走でした。

海鮮や野菜の種類が多く、盛り付けも素敵。
そんなに高くないのも嬉しい。
毎日ハオツィー！！と何度叫んだことでしょう。

街中のパンやさんに入りました。
これまた全部美味しそう！

大学が所有するホテル（日本では聞かないですが、中国にはあるそうです）に宿泊しましたが、
部屋の細部にわたってセンスが良く、快適でした。

ツインのベッドの向こうには可愛らしい上り框があって、
ほっこり美味しいお茶をいただきました。

合間に参拝した阿育王寺は、静かな佇まいで心が落ち着く空間でした。

中国はその広さゆえ都市ごとに特徴がさまざまに異なるのだろうと、国の大きさを改めて感じました。
日本ではあまり知られていないけど、魅力いっぱいの街、寧波でした。

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