11月2日、大阪音楽大学楽器博物館にて、「クンバカルナの戦死」を上演しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。
先月浜松でも同じ演目を上演しましたが、今回は地元という事でみんな張り切って演奏しました。
前日に舞台の設置をした時の写真です。
舞台の向こうにバリの奉納劇「チャロナラン」に出てくるバロンとランダが見えます。
博物館ならではの写真ですね。
右から順に、ラーマ軍の従者トゥアレンとムルダ親子、魔王ラワナ軍の従者サングトとデレム兄弟。
身分の高い人形達はカウィ語を喋るのですが、彼らはそれを現地の言葉(バリではバリ語、今回は日本語)に
訳して観客に伝えます。
それと同時に道化としての役目も持っており、おバカな事を言ったりしたりで観客を笑わせてくれます。
デレムの踊るバリ舞踊「バリス」は一見の(一聴の?)価値ありでした。
裏から見るとこんな感じ。
色が着いているので、裏からでもちゃんとわかります。
演奏者は当然こちら側からしか見られません(笑)
リハーサル中のダラン(人形遣い)。
クンバカルナが象に乗って戦場に向かう所です。
ダランの両横にはトゥトゥタンと呼ばれる補佐の二人がスタンバイ。
(写真は残念ながらお一人しか写ってませんが)
ダランが使う人形達を整理したり手渡したり、演目を熟知していないとできないお仕事をされています。
このお二人の活躍があるから、ワヤンがスムーズに進むわけですね。
今回は大阪公演という事で、大阪ネタがちりばめられていました。
吉本のギャグ「ごめん下さい、どなたですか」では最後の「ありがとう」を何人ものお客さんが一緒にハモってくれていてびっくりしましたし、タイガースの「六甲おろし」ではスクリーンの向こうで一緒に熱唱してくれていた人がいたという事で、観客の皆さんも私達と一緒に楽しんでいただけたのなら嬉しいです。
1年半もの間、ワヤンを知らない私たちをご指導くださった梅田先生と、2公演の間優しく見守ってくださったトゥトゥタンの片倉さんと長谷部さん、名古屋から駆けつけてチェンチェンを演奏してくださったスアラ・スクマの松井さん、本当にありがとうございました。
またぜひ大阪で、ワヤンを上演できればと思います。
その時は皆さんもまたおいでくださいね!
(R)