たくさんの種類の楽器を擁するガムラン界で、ひときわ個性の光るグンデル。
両手に持ったバチでそれぞれ音を奏でつつ、それぞれの音をそれぞれの手でミュートする。
文章ではなんだか説明がしづらいが、片手で叩いてもう一方の手で止める鍵板楽器よりは、技術的にはるかに高度である。
音色は同じ青銅製のゴンクビャールより柔らかく透明で涼やかで、バリでは影絵芝居の伴奏音楽を担当するほか、儀礼の場を清める音楽として欠かせない楽器でもある。
今回企画したグンデルコンサートは、バリの伝統曲のほか、ジャワのグンデルの音色も紹介し、バリとジャワのグンデル談議に花を咲かせ、気鋭の舞踊家たちによるバリの創作舞踊&グンデルの作品を披露する、というグンデル三昧の内容である。
お隣の島なのに、同じガムランなのに、文化的な背景の違いから、様式や技法や音色や趣きが大きく異なる。
インドネシアの芸能好きには明らかに島別にファン層が分かれているように思われるが、ジャワファンもバリファンも是非来ていただきたい画期的な試みだ。
Q2自慢の美味しいコーヒーの販売もあるので、のんびり寛ぎながら海と空の見える素敵なスペースでグンデルの音色に浸るのはいかが?
(E)
《グンデルでいっぷく》
◆2012年5月6日(日) 15:00開演 14:30開場
◆会場:CAP CLUB Q2
〒650-0041 神戸市中央区新港町4-3 上屋Q2
tel&fax:078-959-7707(イベント当日のみ応答)
三宮よりポートライナー「ポートターミナル」下車
◆前売り2000円 当日2500円
◆演奏:ギータ・クンチャナ(バリのグンデル)
ゲスト ハナジョス(ジャワのグンデル)
舞踊:大西由希子
マニックスマラ(佐味千珠子&中野愛子)
◆主催、予約、問合せ
:C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議)
tel&fax:078-222-1003 (10:00-19:00 月曜休館)
info@cap-kobe.com
http://www.cap-kobe.com/