静岡大学に、何年か前に私の母校大阪音楽大学音楽博物館からバリガムランのゴン・クビャール編成がフルセットお嫁入りしました。
今回、お声をかけていただき、一日だけですが、朝から夕方まで指導にうかがいました。
静岡在住のバリ人の方も参加していて、すでに演奏会で披露したこともあるそうで、皆さんの熱心さ、目の輝きには感動しました。
まずはガンサ。
叩いた音を自分で押さえて消しながら次の音をたたくのですが、あれっさっき叩いた音はどれでしたっけ。。。
ガムランに触れるのが初めての方も交じっていましたが、ナイスファイトでした!
木魚のようなカジャール。
ちょっと手の置き方が違うだけで、音色がずいぶん変わります。
単純な楽器のようでも侮れませんね。
皆さん、興味津々。
4人で叩くレヨン。
お隣りさんと異なる音パターンがパズルのように組み合わさるのを聞き合って演奏するのですが、でも、聞き過ぎてしまうと、キャッ!ダメッ、自分のパターンを忘れてしまうっ!
一旦耳をふさいで自分を落ち着かせます。
メモを作ってそれを見ながら演奏したいところを、グッと我慢。
バリガムランは、楽譜という記号を読む作業抜きに身体に音楽を沁み込ませます。
忘れてもドンマイ。
皆でフォローし合いながら身体で覚えていくと、ガムラン細胞が育って互いの呼吸が分かり合う良いアンサンブルが生まれていくのです。
気持ちいい究極の音コミュニケーションです。
がんばれ、若者!!
とついエキサイトしてしまった楽しい一日でした。
(E)